クロマグロ2017年度加入量は過去37年平均並み

2018年10月19日

 水産庁は17日、太平洋クロマグロの2017年生まれの加入量水準(第4報・最終)を発表した。17年に生まれ漁獲対象(体長20センチ程度)まで成長して新たに漁業に加わった量(加入量)は「過去37年(1980?2017年)の平均並みか若干それを下回る水準だった」と推定した。
 14年は過去最低水準だったが、15年、16年と回復。16年を下回ったものの、「低レベルではない加入」(水産研究・教育機構)が続いている。
 17年生まれは、資源評価に使用している1980年からの各年漁期(7月から翌年6月)におけるひき縄漁船の小型魚の漁獲努力量当たり漁獲量(CPUE)を長期加入量指標として分析した。
 また、18年の南西諸島海域生まれの加入量水準(第1報)は「前年よりも下回るが、調査を始めた11年以降では高水準である可能性が高い」と発表した。
 太平洋南および九州西で操業したひき縄モニタリング船を対象に、夏季(7?8月)のCPUEを南西諸島海域生まれの加入動向の指標として分析した。その結果、18年における夏季のひき縄モニタリング船のCPUEは、11?17年平均の145%、前年の83%だった。[....]