クロマグロ少し釣らせて

2021年9月13日

5年前に伊豆諸島の大島沖で小型クロマグロを釣り上げた男性

 マグロの中で最高級とされるクロマグロに関する規制が、レジャーの釣りにも広がっている。6月に小型魚の釣りが禁止されたのに続き、8月下旬からは30キロ以上の大型魚も禁止され、釣り人から「少しは釣らせてほしい」といった要望が出ている。

 国際的に資源管理が強化されてきたクロマグロは、日本周辺では漁獲可能量(TAC)制度により、水産庁が漁業者に太平洋・日本海で総枠約1万トンの上限を設定。大型と小型に分けて、漁法や都道府県別に漁獲枠を配分して管理している。

 遊漁船やプレジャーボートによるクロマグロ釣りについては、昨年まで制限がなかったものの、水産庁は関係組織と協議のうえ、6月から資源回復を目的に小型魚の採捕を禁止し、大型魚については同庁への報告を義務付けていた[....]