カニ、イクラ、タコ、異次元の高値警戒

2021年11月4日

原因不明の来遊不振や輸入魚の“買い負け”に加え、アフターコロナの需給混乱で、これまで普通に食べられていた魚の多くが食卓の危機に直面している。供給量の半分を輸入に依存するわが国の水産業。国際価格の上昇もあって、正月商材でもあるカニやイクラ、タコは、これまで経験したことのない異次元の高値に踏み込んだ。今年も残り2か月弱。今最も注目される3魚種に焦点を当ててみた。
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このところ世間を賑わせているズワイガニの高騰。特産ブランドの近海物とすみ分けて一般消費される商品は、北米やロシアからの輸入がほとんど。特に1月から本格的な生産が始まるアラスカ産は、供給量・価格両面から業界を牽引する北米の花形商材だ。[....]