オ海毛ガニ後半戦へ、消化率前年割れの南部挽回に注目

2019年7月1日

 オホーツク南部(オホーツク総合振興局管内)の毛ガニかご漁の漁獲量は、北海道の集計で6月20日現在前年同期比41%減の120トンで、許容漁獲量に対する消化率は37%。許容漁獲量を消化し切れずに終漁となった前年同期をさらに3ポイント下回っており、スローなペースが続いている。

 例年、3月のシーズン入りから北部(宗谷総合振興局管内)が5月ごろまでに先行して終漁。南部は漁期中に資源保護のための自主休漁期間を挟み、7?8月まで操業する。今期も北部は4月末までに全漁協が終漁しており、現状、南部でのみ漁獲が続いている。湧別、常呂は5月14日から6月2日まで、雄武、沙留、紋別は5月26日から6月14日まで、網走、斜里、ウトロは5月28日から6月16日まで、それぞれ自主休漁を実施し、全地区が休漁明けの“後半戦”の操業に入っている。 どこまで漁獲を伸ばせるか、昨年より大きく減少した許容漁獲量を獲り切れるかが焦点となる。

 漁獲不振により平均単価は6月20日現在のオホーツク管内の平均単価が37%高のキロ6120円と過去にない高水準を付けている。[....]