オホーツク海で違法カニかご874個押収

2022年2月1日

取締船より引き上げられる違法漁具(水産庁漁業取締本部札幌支部提供)

 水産庁漁業取締本部札幌支部(北海道漁業調整事務所)は1月28日、昨年のオホーツク海での違法設置漁具の押収結果をまとめた。

 押収活動は昨年のオホーツク海の海明け以降、紋別北方の日本二百カイリ内「北見大和堆」で実施。前年度より取締船を増やすとともに、音波により海底の状況を詳細に把握できるサイドスキャンソナーなどを使って効率的な探索を図った。

 活動による押収件数は10件で前年より5件減った。押収物はカニかご874個、ロープ1万7305メートル。カニかごは日本の漁業者が使うものに比べ大型で、素材も違っていたという。違法漁具による漁獲物はズワイガニ9463キロ、そのほか(毛ガニ、タラバガニ、アブラガニ、貝など)10キロで、資源保護の観点からすべて海中還元した。[....]