ウナギ蒲焼、巣ごもりで記録的好成績

2020年8月6日

 今春の中国産ウナギ蒲焼の大幅な相場下落による売場拡大と、新型コロナウイルス感染拡大という特殊な条件で迎えた、7月21日(一の丑)前後の鮮魚小売における夏の土用丑の日商戦は、売上金額が前年比109?150%という記録的好成績を収めたようだ。大都市圏で梅雨の明けない丑の日は13年ぶりで、売価の下げは前年比で小幅だったにもかかわらず、巣ごもり需要を追い風に売れに売れた。

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 本紙は7月28日から8月5日にかけて、主要な量販店・スーパーおよび鮮魚専門店の約30社に独自のアンケート取材を依頼。期日までに11社から回答を得た。それによると、一の丑当日もしくはその前後の売上金額の対前年比は全社で100%を超えた。最も増加幅が大きかったのはライフコーポレーションの150%(集計期間7月18?21日)だった。[....]