ウナギ稚魚3割安、144万円/水産庁

2020年7月2日

 水産庁は6月26日、2020年漁期(19年11月?20年10月)に、日本国内のウナギ養殖池に池入れされたニホンウナギ稚魚(シラスウナギ)の池入れ平均価格がキロ144万円(前年比34%安)だったと発表した。最終的には豊漁となったが、18、19年漁期と2年連続の不漁が続いたことで序盤に高値で確保しての池入れが相当程度あったため、相場は下げ切らなかった。

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 国際的な取り決めによる池入れ制限が始まった15年漁期以降では、17年漁期の109万円に次ぐ安さだった。ただ、池入れ制限が始まる前の平年価格(過去10年平均)である83万円に比べれば約7割高だった。

 20年漁期の池入れ数量は20・1トンと、取り決めの上限(21・7トン)の93%まで池入れされた。国内の各浜で採捕停止命令が漁期中に出されるほどまとまった来遊が続いたため、[....]