インマルサットFXサービス/ネットワーク容量を増加

2021年5月18日

23年までに12基の衛星を配備する(イメージ図)

 衛星通信サービス大手の英インマルサット(ロンドン)は13日、オンラインで記者会見を開いた。海事部門を担当するインマルサット・マリタイムのロナルド・スピッソウ社長は、デジタル技術の導入が世界の海事産業で加速する中、新型コロナウイルスの世界的な流行で、同社の衛星通信を採用する隻数と使用するデータ量がさらに増えたことを報告。衛星の追加でネットワーク容量を増強する計画の遂行を約束した。

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同社は今年1月、提供する高速海上通信サービス「フリートエクスプレス(FX)」の採用隻数が、1万隻を突破したと公表した。高速通信が可能な第5世代「グローバルエクスプレス(GX)」と、天候に左右されにくい第4世代「フリートブロードバンド(FB)」を組み合わせたことで、通信環境が途切れない特徴をもつ。運航効率の改善のほか、船員の福利厚生にも貢献している。[....]