インマルサット・マリタイム/エリック・グリフィン副社長インタビュー

2020年6月30日

エリック・グリフィン副社長

 世界の海事産業で高い信頼を得るインマルサットが、漁業あるいは日本市場をどうとらえているか。インマルサットの海事事業部であるインマルサット・マリタイムで、漁船および海外部門を担当するエリック・グリフィン副社長に話を聞いた。

        ◇        ◇        ◇

 ◇インマルサットの衛星通信の特徴は。

 ◆グリフィン副社長/一般的な衛星通信企業は地上が起点となっています。まずは陸の通信環境を確保し、利用が過密な地域に対して衛星を追加、「海はその次」ととらえがちです。ただし、意欲や資金が続かなければ「海はそれほど手厚くなくてもよいのでは?」との考えに陥りかねません。

 インマルサットは1979年に、国際海事機関(IMO)の海事衛星部門として設立され、99年に民間企業として独立した経緯があります。海から始まった点が特徴的で、だからこそ[....]