[928]インド洋まぐろ類委員会(IOTC)第16回年次会合の結果について
2012年7月12日
この4月22日から26日まで、オーストラリアのフリーマントルにおいて開催されましたインド洋まぐろ類委員会(IOTC)第16回年次会合の結果についてお知らせいたします。
- 1.順守委員会の結果
- (1)加盟国ごとに遵守状況がチェックされ、順守されていない点について議長から各国へ順守を督促する書簡を出し、各国が今後改善を図っていくこととされました。
- (2)昨年に引き続き、洋上転載時にオブザーバーによって多数の違反嫌疑が発見されたことから、我が国から、再発防止策を盛り込んだ洋上転載オブザーバーに関する決議の修正を提案し、採択されました。
- 2.保存管理措置の強化
- (1)ログブック様式の改正および制定
既に定められているログブック様式の改正については,漁法ごとに別々の決議であったり、また一部漁法については拘束力がないものであった勧告を1本化し、途上国の事情を考慮しつつ、対象魚種を拡大した決議が採択されました。
- (2)延縄漁業における海鳥の混獲防止措置の強化
南緯25度以南の海域において、鳥ポール、加重枝縄および夜間投縄のうちから2つを義務的に使用することの決議が採択されました。しかし、特に加重枝縄の実施には安全性が求められることから、ワークショップを開催することとし、2014年7月から実施されることになりました。
- 3.新事務局長の指名
IOTC新事務局長の指名投票の結果、ペイエット氏(セイシェル)が選出されました。
- 4.第2回割当基準作業部会
今年3月にモルディブにおいて第2回目の割当基準作業部会を開催予定でしたが,国内情勢の悪化により開催が延期されていました。しかし、今回の会合の場で、同作業部会を今年の9月または12月(予定)にオマーンにおいて開催することが決定されました。
- 5.次回年次会合
次回年次会合については来年4月上旬にモザンビークで開催する予定です。
(水産庁国際課)