イカ冷凍4割全加工品は3%減、16年水産加工品統計

2017年8月22日

 農林水産省が18日に公表した2016年の水産加工統計調査によると、食用加工品生産量(焼きノリ、味付けノリ除く)は前年から3%減の163万347トン、ラウンド形態やフィレーなどで凍結した生鮮冷凍品の生産量は1%減の140万1661トンとなった。特にイカ加工品は2年連続の不漁を受けて軒並み生産を減らし、冷凍品では14年のほぼ半分に減少した。

 品目別にみると、ねり製品は約9割を占めるカマボコ類が45万4821トンで3%減。冷凍食品は、魚介類(切身やむきエビなどの加工品)が12万7307トン、水産物調理食品が12万6544トンと、それぞれ2%減少した。

 水産加工品の中で全般的に生産を減らしたのがイカ製品。2年連続の不漁を反映、素干スルメは5600トンで30%減、イカの塩辛も1万3504トンで19%減。乾燥・焙(ばい)焼・揚げ類のが2万3715トンでイカ以外が前年並みの中で18%減と大きく下回り、イカの生鮮冷凍品は3万5273トンで前年を40%下回り、14年の7万2754トンの半分に減少した。[....]