アサリ産地表示厳格化/国内産は1年半以上

2022年3月22日

 消費者庁と農林水産省は18日、アサリの産地表示適正化を目的に、今年度内に原産地表示のいわゆる「長いところルール」の適用の厳格化を行うと発表した。貝類を出荷調整などの目的で短期間一定の場所に保存することを「蓄養」と定義し育成(養殖)期間から除外。特にアサリで国内産と表示するには、区画漁業権(養殖を営む権利)に基づき、1年半以上養殖した根拠の書類がある場合に限ることとした。

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 食品表示を監視する一つの指針である消費者庁「食品表示基準Q&A」では今まで、「蓄養」の言葉はあったが定義があいまいだった。そのために輸入したアサリを必要十分な期間、国内の育成地で養殖した実態がなくても、「長いところルール」を盾に国内産と主張する、ある種の?言い訳?がまかり通っていた。[....]