アサリ、北海道産が高騰

2022年2月9日

熊本産の産地偽装疑惑を受け、価格が高騰している北海道産アサリ(7日豊洲市場)

 熊本県産アサリに産地偽装の疑いが判明したことを受け、東京・豊洲市場では北海道産などのアサリが高騰している。主産地だった熊本県産の扱いが控えられ品薄になったため。

 例年、この時期に豊洲市場で取り扱われるアサリは、熊本産が多くを占めていた。2月に入り、農林水産省の調査によって外国産が混入されている疑いが出ると、豊洲では熊本産の扱いを自粛する動きが広がった。このため、2月第1週のアサリの取扱量は、前年同時期に比べてほぼ半減した日もあった。

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 豊洲では熊本産の代替品として、北海道産や愛知県産などの集荷を増やしたが、熊本産の穴を埋めるには足りず、品薄で値上がりしている。特に北海道産の高値が目立ち、2月7日の卸値はキロ1600円前後と、問題が判明する前に比べ2倍に跳ね上がった。[....]