アイルランド?オリジン・グリーンの国?/検証可能

2019年1月17日

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荒々しい北大西洋に浮かぶ島?と産資源が豊かなブラウンクラブ? 

 アイルランド産水産物の約8割が世界で初の国家レベルで運用する食の持続可能性プログラム「Origin Green(オリジン・グリーン)」の検証済みだという。昨年末、アイルランド水産企業のいくつかを訪れた。個々の企業が取り組むサステイナブルな生産や加工について紹介する。
 アイルランドは7万平方キロの国土に約476万人が暮らしているが、放牧されているヒツジよりも少ない。島はほぼ緑の大地で覆われまさに緑の大陸という印象だ。自然豊かなアイルランドではアジ、サバ、ニシンなどの浮魚類やブラウンクラブなど甲殻類、貝類と多種類の魚介類が獲れる。
 アイルランド産食品の特徴は2012年から国家レベルで食の持続可能性プログラム「オリジン・グリーン」を実施していることだ。資源を有効的に活用する持続可能な農水産業の営みを行うために策定された。農地や漁場から食品製造加工施設、小売店舗や外食関連企業などすべての食品サプライチェーンの過程に関わる人々がサステイナビリティという共通目標を達成できるよう設計されている。
 すべての食の生産者は科学的根拠に基づく、検証可能で透明性の高い目標値を共有して原料調達や二酸化炭素(CO2)の排出量、エネルギー消費量、廃棄物処理、水資源利用、生物多様性確保、国民の福利厚生の充実を含む社会的なサステイナビリティ達成のための自発的な取り組みに励んでいる。[....]