ぷろふぃる/的埜明世日本水産社長/食品でステータス

2018年4月13日

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「合併・買収(M&A)にも積極的に臨んでいきたい」と語る的埜社長

 「横浜通商の社長をやった時、最後に、的埜が来て会社が明るくなった、と言われた。そんな明るく元気な会社にしたい」と、11日の就任会見で抱負の第一声。志半ばで病に倒れた大木伸介前社長から3月に突然のバトンタッチだったが、「今年度からスタートする新中計は大木前社長らとつくり上げたもの」その意志も受け継いでいく姿勢をにじませる。

 「新中計は来月発表するが、2018年度に目指すものは、『こだわり、高める』経営。収益や規模だけでなく、他社と差別化した独自の技術の追求や従業員のやりがいや幸せを実現させることで企業価値を向上させ、『Good Companyになる』ことを目指したい」。

 慶応大学商学部を卒業後、1977年に日本水産に入社。2年後にカナダのハリファクス駐在事務所に赴任し、「本来は4年勤務が原則のところ、現場が好き過ぎて1年は延ばしてもらった」と若き日を語る。現場好きは当時からだ。2005年に極東ロシアの水産物を販売するグループの横浜通商社長に就任。「ロシア語が飛び交い、社長自ら決算書づくりして、本当に勉強した」と語る。

 07年からニッスイUSA社長など水産事業執行と水産ひと筋でやってきた。「これから、食品もファインケミカルも一生懸命勉強する。何よりもニッスイの食品業界におけるステータスを上げたい」と強調した。64歳。神奈川県出身。趣味は散歩やハイキング。[....]