ぷろふぃる/佐藤理一・東洋冷蔵社長、理想は家族経営

2018年5月29日

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「ゴルフは下手、お酒も飲めないので仕事を頑張るしかない」と笑う佐藤社長

 「理想は家族経営です」とにこやかに話す。三菱商事生活産業グループ生鮮品本部水産部長から、4月1日付で東洋冷蔵の史上最年少の社長に就任した。
 1991年京都大学工学部を卒業後、三菱商事資材本部セラミックス建材部に配属。子会社に5年間出向のあと食品本部水産部Aチーム(マグロ)勤務した。「刺身マグロの取引のダイナミックさに驚き、建材関係の仕事との違いを感じた」。便宜置籍船(FOC船)が問題になっていた時期で、最大規模でマグロを取り扱う三菱商事は国内生産者団体からの抗議も受けた。自ら台湾担当だったこともあり、水産庁と連携を取りながらFOC船との取引中止へ移行措置を取るなどの業務も行った。
 2008年からマネージャーとして北方・南方魚チームに移り、チームリーダーも。鮭鱒チームに名前が変わると、チリギンショックが起きて業界全体に暗雲が垂れ込める厳しい時期も経験した。
 鮪チームリーダーを経て16年に水産部長代行、17年水産部長を経験した。
 「社員が家族のように互いを思い合う会社。逆説的にいうなら利益率を上げるために、社員が実力を発揮できるようにしないと。そのためには雰囲気を明るく社員が安心して働ける会社に」と語る。 
 ハチの標本を作るほどの昆虫・生物大好き人間。今は暇さえあれば歴史小説や天才と称される人の書いた本を読むのが楽しい時間となっている。1968年6月4日生まれの49歳。福島県出身。[....]