ひやま漁協「檜山海参」世界へ、脇屋シェフ「大使」に

2018年4月9日

脇屋シェフ(左)に乙部のキンコ製造工程を 説明する工藤会長

 JFひやま漁協で潜水漁のナマコ加工品をブランド化の取り組みが活発化している。手採りナマコ「檜山海参」(ヒヤマハイシェン)。3月29、30日の両日、中国料理界のトップシェフの一人で東京・赤坂の「トゥーランドット臥龍居」の脇屋友詞氏を招き、産地見学・試食交流会が行われた。ひやま漁協は脇屋シェフを「檜山のナマコ大使」に任命。脇屋シェフはその普及に意欲をみせた。
 檜山産ナマコは「いぼ立ち」のよさと肉の厚さに加え、潜水漁なので傷が少ないのが自慢。評価の高い道産品の中でも高値で取引される。「檜山産ナマコとして顔の見える販売をしたい」と、乙部地区は乾燥ナマコ(キンコ)を、江差地区は国内初のフリーズドライ(FD)の加工・販売を開始した
 札幌市出身で「北海道食のサポーター」としても活躍する脇屋シェフは、一昨年秋から檜山産ナマコ加工品の試作品作りに積極的に協力。自らの店舗で特別メニューとして提供、昨年シンガポールで行われた北海道フェアなどのレセプションでもメニュー提供してきた。
 試食交流会で講演後、同漁協から「檜山のナマコ大使」に任命された脇屋シェフは、「価値をもっと高めるには、地元の人たちが手軽に食べられるレシピをつくれば、訪れた人たちはナマコ料理を食べるようになる」と述べ、産地ならではのナマコ食文化をつくるよう提案した。[....]