「魚生食に抵抗なし」欧米で過半数、輸出拡大協が調査

2018年5月14日

 水産物・水産加工品輸出拡大協議会(事務局・大日本水産会内)は、3月に米国のボストンシーフードショー、4月にベルギーのブリュッセルシーフードショーに出展し、来場者にアンケートを行った結果、いずれも「生食への抵抗がない」と回答した人が過半数に達した。生食用の魚へのニーズが高いことが明らかになり、味や鮮度、安全性で非常に高評価だった。価格には低評価が示された。
 アンケート項目で「よく食べる魚」への回答に、ボストンではマグロが最も多く、サーモン、ブリ、ホタテが続いた。ブリュッセルでもマグロが最も多く、サーモン、サバ、ホタテが続いた。主な調理法は、ボストンで「焼く」「生食」が圧倒的に多く、ブリュッセルは「焼く」に「生食」が続いた。水産物の生食に「抵抗がない」の回答がボストンで68%、ブリュッセルで51%に上り、生食用の魚にニーズがあることが分かった。
 日本の水産物のイメージはともに、味、鮮度、安全性で9割以上が「高評価」と回答し、生産技術は7割超、サステイナビリティは5割が「高評価」と回答した。価格については、ボストンで54%、ブリュッセルで69%が「低評価」で、日本の水産物は価格が高い印象が強いことが浮き彫りに。[....]