「紀州梅お殿さば」本格販売開始

2019年3月7日

クリックで画像を大きく表示します

お造りにすると美しさが際立つ

 和歌山県の串本で完全養殖した「紀州梅お殿さば」が3月8日の「サバの日」に合わせて、関東圏で本格販売が始まる。生産を手掛ける(株)オリジナルフィッシャリーズの東剛久社長は「天然サバはアニサキス問題で刺身を売場に並べられないという声を聞いた。完全養殖の『お殿さば』は検査も徹底しており、安心して食べてもらえる」とアピールする。

 オリジナルフィッシャリーズは2年ほど前からサバの完全養殖に取り組み、昨年から出荷を開始。2年目となる今年は5万尾近い出荷を見込み、2?3年のうちには10万尾の供給体制を確立する考え。出荷サイズは一尾450?550グラム程度で、今年の卸価格はキロ2800円。今後はコスト削減に取り組むことで、1?2割下げた値段での販売を目指す。

 稚魚段階から餌は配合飼料しか与えていない。地元和歌山の名産品である梅を配合することで、臭みのない魚に育つ。同社が卵から育て、餌も徹底的に管理。毎月、第三者機関でアニサキス検査を実施し、これまで一度も検出されていない。[....]