「漁港情報クラウドシステム」普及へ/全国漁港漁場協会

2020年12月10日

 漁港管理や整備に情報通信技術(ICT)の導入が進む中でこのほど、全国漁港漁場協会(橋本牧会長)が提供する「漁港情報クラウドシステム」が第4回インフラメンテ大賞の特別賞を受賞し、今後の普及拡大が加速する見通しが強まっている。同システムは東日本大震災の発生を受け、漁港台帳管理・保管のリスク分散という観点で開発に着手。老朽化対策などのデータの保全や更新という面でも利点が多く、新たな漁港管理の方向性の一つとして注目されている。

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 同システムでは、標準フォーマットによる漁港台帳、漁港平面図、保全計画に活用できる点検や工事履歴といった基本的なデータに加え、港勢や土地情報、占有許可、海岸保全区域台帳などの追加データも合わせて全国漁港漁場協会のサーバーに一括保管。管理者がネットワークを通じて利用できる。[....]