「漁業者の手で改革実現を」、岸宏JF全漁連会長に聞く

2019年12月18日

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日本の漁業復活へ意気込みを語る岸会長

 70年ぶりとなる2020年の改正漁業法施行を前に、JF全漁連は先月、来年度から5か年の改革実践に向けた運動方針を採択した。漁業者自らの手で「水産業」と「浜」を一体で改革しようと打ち出した新たな運動方針への思いや、JFグループが描く水産の未来像を岸宏会長に聞いた。

 ◆岸会長/自らの手で水産業を改革しようと漁業者が思いを一つにしている時、安倍首相にご出席いただけたことはまさに感慨の極みだ。2020度水産予算、19年度補正予算は安倍首相があいさつで述べた通り3000億円を上回り、漁船リース事業などが活用できる。これらの予算措置をてこに新たな運動方針のもと改革を推進していく。

◇問い/新たな運動方針の狙いは。

◆岸会長/改革の実践に向けた運動方針のポイントは4点ある。一つは漁業者自らが進める浜の構造改革、もう一つは浜の改革を支えるJFグループの改革だ。三つ目には、新たな制度などへの的確な対応であり、四つ目に地域社会、地域漁業への貢献がある。いよいよ改革の実践の年を迎えるが、漁業者とJFグループで水産業と浜の一体改革を成し遂げたい。[....]