「海洋危機変える」レメンゲサウ・パラオ大統領が講演

2019年11月14日

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講演するレメンゲサウ大統領

 日本とパラオの国交樹立25周年を記念したシンポジウム(主催・笹川平和財団海洋政策研究所)が11日、東京・虎ノ門で開かれ、来日中のトミー・レメンゲサウ・ジュニア・パラオ大統領が講演した。大統領は、海洋の持続利用に向けて設定する海洋保護区の意義を紹介しながら、「今、海洋は危機にある。科学の警告にも(対策が)追い付いていない」と危機感を表明。日本とのパートナーシップのもと「若い人の時代に状況が変わるよう政策を実行する必要がある」と提言した。

 レメンゲサウ大統領は「パラオの海洋政策と国際連携」をテーマに講演。現状について、気候変動が海洋にもたらす影響を指摘した気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告を例に、「海洋生物の持続的な利用に科学者が警告を発している。今、海洋は危機にある」と指摘した。

 そのうえで、「若い人の時代になった時に海洋の状況が変わっているような政策を今から実行しなければいけない。まだ時間はある。特別な関係である日本とのパートナーシップで海洋の問題に取り組んでいきたい」と、海洋問題解決に向けた思いを述べた。[....]