「日本の海、なぜ操業できぬ」イカ釣り漁業者ら不満と怒り

2020年10月23日

 自民党水産部会(舞立昇治部会長)と水産総合調査会(浜田靖一会長)の合同会議は21日、大和堆周辺の外国漁船による違法操業の問題について議論した。出席した漁業者らは、「なぜ日本の排他的経済水域(EEZ)で日本漁船が自粛しなければいけないのか」「日本の海洋権益が守れずに何が成長産業化か」「日本海は資源がなくなり、死の海になる」などと政府の姿勢に対する不満と怒りを爆発。浜田会長は、「漁業者が自分たちの操業ができるようにするために何ができるのか、水産庁は具体的な方策を示すべきだ。それができなければ、党を挙げて政府に対し物を言わなければいけない大きな問題になる」とし、しっかり問題意識をもち、取り組む姿勢を示した。

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 違法操業の問題についてJF全漁連の岸宏会長は、「日本のEEZ海域などを中国漁船が占拠し、わが国漁船が入れない異常事態」と危機的な現状を訴えたうえで、「(日本海における)水産外交の歴史は軟弱外交の極みと言わざるを得ない」とし、「新しい日本海漁業の歴史として、漁業者が[....]