「待っていた」の声に涙、豊洲市場の見学を一部再開

2020年6月10日

管理施設棟見学者通路入り口でサーモカメラ?で体温測定

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で一般見学者の受け入れを中止していた東京・豊洲市場で、およそ3か月ぶりに見学施設や見学者通路が一部再開されたことを受けて8日、現地の様子が報道陣に公開された。初日朝の見学者はまばらだったものの、サーモカメラ(熱画像検査装置)で体温測定後にアルコールで手指消毒して入場。それぞれ感染防止対策を施した場内の店舗で久しぶりの飲食・物販を楽しんだ。

 青果棟のある5街区に立地する大和寿司は3か月ぶりに店を開けた。カウンターと客席の間に仕切りを設けたほか、入店時にアルコールによる手指消毒を呼び掛け、すべての店員がマスク着用必須とした。「当店で可能な限りの安全・安心の対策をした」と話した入野光広社長は「お客さまに『待っていた』という声を掛けていただき、涙が出るような思いだった」と、営業再開の日を喜んだ。[....]