2020年12月3日
新潟県佐渡島の相川地区高瀬(たこせ)の海岸では、地元で「尾花(おばな)タコ」の愛称で親しまれているマダコを天日干しする昔ながらの作業が今、最盛期を迎えている。
佐渡島では海水温が下がり、身が引き締まる10月末から12月上旬までがマダコの漁期で、日々、形も大きくなる。愛称はススキの穂先の形がタコの足に似ていて、花のように咲き広がって見えるところから、そう呼び、漁師たちはススキの見頃を合図に岩場の波打ち際へ寄ってくるところを専用の道具を使って水揚げしている。
近年、イカ不漁続きのため、代わって干したタコに注目し、地域の新たな特産品にしようという試みが始まった。有志の中心になっているのは漁業経験もあって、観光ホテルとドライブインを兼ねるめおと岩観光?(相川地区高瀬)の山田晃之支配人。この日、山田さんは自身が捕ったタコ15尾の内臓を除去したあと、手作りした純度の高い天然塩を手でもみ込んで臭みとヌメリ[....]