[1115]「北方四島周辺水域における日本漁船の操業に関する協定」に基づく日ロ政府間協議及び民間交渉の結果について

2022年3月11日

■協力協定を1年継続、漁獲量など2021年と同等に

「北方四島周辺水域における日本漁船の操業に関する協定」(1998年発効)に基づく日ロ政府間協議及び民間交渉では、毎年、北方四島周辺12海里内の水域におけるわが国漁船による操業条件および生物資源の保存・合理的利用などについての協議が行われています。

 今回の交渉は、2021年12月13日から12月27日まで、ウェブ会議で開催され、政府間協議では、本協定に基づく2020年および2021年における日本漁船の操業状況についてレビューを行った上で、協定の効力が1年間継続されることを確認しました。

 民間交渉では、北海道水産会等の日本側民間団体と連邦漁業庁および連邦保安庁国境警備局などのロシア側関係省庁の間で交渉が行われ、2022年における日本漁船の漁獲量等の操業条件などについて協議した結果、下記のとおりとなりました。

1.漁獲量(2021年と同じ)

  スケソウ 955トン

  ホッケ  777トン

  タコ   213トン

  その他  232トン

2.漁期(2021年と同じ)

  スケソウ刺し網漁業 1月1日?3月15日

  ホッケ刺し網漁業  9月16日?12月31日

  タコ空釣り漁業   1月1?31日

            10月16日?12月31日

3.操業隻数(2021年と同じ)

  48隻

4.協力金等(2021年と同じ)

  協力金  2,130万円

  機材供与 2,110万円

 また、北方四島周辺水域におけるロシア・トロール漁船の操業により、日本漁船に漁具被害が発生するとともに漁獲が低迷している問題について、日本側からロシア側に対し、ロシア・トロール漁船の操業自粛などの実効的な対策を講じるよう要請しました。

 (水産庁国際課)