「全国鯨フォーラム2021」/石巻で開催

2021年12月2日

石巻の子供たちが作った「くじらのちぎり絵」も披露

 捕鯨基地・鮎川を擁する宮城県石巻市で先月17日、クジラに関わる産業と文化の普及を図る「全国鯨フォーラム2021石巻」が開かれた。会場となった複合文化施設「まきあーとテラス」には国内各地から約260人の捕鯨・鯨食関係者が集結。基調講演やパネル討論などを通じて自由活発に意見を交わし、テーマに掲げた「くじらを活かした地域振興」への思いを一つにした。日本人とクジラの関わりの深さを改めて知らしめた意義深い大会を振り返る。

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 フォーラムは石巻市と市内の捕鯨関係者でつくる官民組織「石巻くじら振興協議会」の主催。捕鯨を守る全国自治体連絡協議会に参加する捕鯨基地を舞台に毎年開かれており、石巻開催は2007年の初回以来、14年ぶり2度目となる。[....]