「今年の一皿」は「鯖」、ぐるなび水産から初選出

2018年12月10日

水産業界を代表して栄誉の「皿」を受け取った白須会長(右から4人目)

 (株)ぐるなび総研(滝久雄社長)は6日、都内で2018年の世相を象徴する食を選定する「今年の一皿」の発表会を開き「鯖」を選んだことを発表した。災害が多発した年に非常食である缶詰の代表格として注目を浴びたほか、EPAやDHAを豊富に含んだ健康効果も改めて認められ、魚のおいしさや魚食文化の素晴らしさを再認識させたことが高く評価された。
 「今年の一皿」の選定が始まって5年目にして初めて水産食材が選ばれることになった。業界代表で大日本水産会の白須敏朗会長に、東京五輪・パラリンピックのエンブレムを手掛けたアーティストの野老朝雄氏が制作した「野老唐草文様皿」が滝社長から贈られた。魚の国内消費は肉類に抜かれて久しい。そんな時代に「救世主として登場したのがサバ」と強調した白須会長は「近年の水揚げは安定的に伸びてきている」と持続可能な漁業の優等生としての一面も併せて紹介。
 「健康にもよく、美容にもよく、食べておいしい」と三拍子揃っているサバの魅力をPRする一方で「今年の一皿」に掛けて「ぜひ一皿でなく、二皿、三皿と食べていただきたい」とさらなるブレークに期待を寄せた。[....]