「キャベツウニ」売り出し、横浜さかな屋Ocean

2019年6月26日

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初めて売り出したキャベツウニを盛り付ける矢田社長

 磯焼け原因の食害生物であるウニを育てて食べてしまおうとい取り組みが水産卸の横浜丸魚?(芦澤豊社長)などによって進められ、22日に横浜市内の鮮魚専門店で初めて販売された。神奈川県の三浦半島に発生しているウニ(ムラサキウニ)に名産の春キャベツを与え、身入りを向上させた「キャベツウニ」。近隣住民らが早速購入していく姿も見られた。

 販売したのは保土ヶ谷区の松原商店街に店を構える「さかな屋 Ocean」(矢田信吾社長)。市場を介した12個入りが13ケース納入され、開店と同時に一皿(殻付き3個)1000円で売り出した。取り組みを紹介するPOPも立てて矢田社長自らキャベツウニを説明した。料理店など業務筋以外で最初の購入者となったのは、近所に住む40代の男性会社員。2皿を購入し「県内産も殻付きも珍しい。このまま割って食べたい。食事会を予定しているので話題にもなる」と話していた。このほか50代の主婦は「初めて知った。ウニは好きなので楽しみたい」と笑顔で持ち帰った。

 矢田社長は「もう少し大きさと身入りが安定すれば、販売の幅も広がる」と課題を指摘する一方、「(横須賀の)佐島から三浦半島の磯焼け解消につながるなら応援していきたい」と、販売があれば取り扱っていく姿勢も示した。[....]