「みどりの戦略」決定、ウナギ、マグロ人工種苗100%へ/農水省

2021年5月14日

 農林水産省は12日、みどりの食料システム戦略本部を東京・霞が関の農林水産省で開催し、ニホンウナギ、クロマグロの人工種苗比率100%の実現や養魚飼料の全量配合飼料化などを盛り込んだ戦略を決定した。

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 主な養殖対象魚種の中でもブリやクロマグロは一部が人工種苗だが、ウナギやカンパチは天然種苗に依存している現状がある。ニホンウナギは高効率餌料、適切な水槽構造、自動給餌装置などの技術開発で人工種苗を安価に大量生産することを目指す。クロマグロは越冬時の生残率が低いため、水温や日長制御で早期産卵し越冬サイズの大型化に取り組む。[....]