<漁業者の甲子園>受賞報告①/大野あさり、先人の努力と現在の知恵

2020年5月15日

漁場区割りと網掛け保護されたアサリ漁場

 3月3、4日の2日間に、東京・千代田区のホテルグランドアーク半蔵門で予定した「全国青年・女性漁業者交流大会」(JF全漁連主催、JF全国女性連・JF全国漁青連協賛、水産経済新聞社など後援)は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため開催を中止した。しかし、3月17日に別途開催された最終審査委員会で、5部門の各賞を決めた。農林水産大臣賞と水産庁長官賞を受賞したグループの活動を紹介する。(全10回)

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 広島県廿日市市で獲れる「大野あさり」は年間生産量が70トン程度で、2017年の農林水産統計によると広島県の総アサリ生産量の86%、瀬戸内海全体でも53%を占めた。ただし漁場の大野瀬戸は、5ヘクタールに満たない小規模な干潟だ。公平で持続的な利用に、先人たちが工夫を凝らした。[....]