<成長のカギは養殖にあり!>水産機構編②水産研究所・須藤竜介氏

2020年10月6日

ウナギ仔魚の給餌の様子

 私たちが食べているウナギは沿岸で採集されるシラスウナギ(種苗)を養殖場で育てたものがほとんどです。しかし、近年シラスウナギの採捕量は不安定で、ウナギ資源も減少傾向にあることから、種苗の流通価格の乱高下を招き、ウナギ業界全体の大きな問題となっています。この問題の解決には、適切な資源管理とともに完全養殖したウナギを利用することが考えられます。

 完全養殖とは人工的に作出した成魚を親魚として用い、再び人工的に成魚をつくる技術です。すなわち、完全養殖ウナギとは親の世代からその個体が産まれるまでに天然魚を全く利用せずにつくられたウナギといえます。

 こうした完全養殖ウナギが増えれば、ウナギ資源への負担を軽減できます。ウナギの完全養殖技術は2010年に確立されましたが、低コストでの種苗の大量生産が実現していないため、実用化につながっていないのが現状です。[....]