<成長のカギは技術にあり!>水研機構編①米田道夫氏、中村政裕氏

2021年4月21日

マサバ1歳魚(初回産卵)と3歳魚(経産卵魚)から生まれた10日齢の仔魚

私たちの食卓になじみの深いマサバやマイワシは、数十年の周期で資源が大きく変動することが知られていますが、そのメカニズムはいまだに多くの謎に包まれています。資源を適正に管理するには、親と子の関係を把握することが重要です。例えば、親の量が多いと生まれてくる子の量も多くなることが期待できます。ここでいう親の量とは、産み出される卵の量のことを指しており、資源を管理するには、親となる魚をある一定量以上獲り残すことで、産卵量を確保するという考え方に基づいています。

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しかし、最近の研究から、親の量だけではなく、その年齢や肥満度が卵の量や質に影響を及ぼすことが複数の魚種で明らかになってきました。すなわち、親魚群の繁殖能力は常に一定ではなく、その年齢構成や餌などの環境条件によって大きく変化することを示しており、これが子の生き残りの良しあしにもつながると考えられています。[....]