黒潮大蛇行、期間が過去最長

2022年5月27日

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5月24日時点の水深50メートルの海流実況図(気象庁ホームページより)

 海上保安庁と気象庁は25日、黒潮大蛇行の継続期間が今年4月で4年9か月になり、確かな記録が残る1965年以降で最長になったと発表した。この間に、黒潮の流路や水温の変化が原因だと示唆される漁業影響の報告も相次いでいる。ただし、大蛇行は向こう1か月も継続する見通しで、終わりがみえない。

 太平洋沿岸を北東へ流れる黒潮が、高知・足摺岬付近で南へ大きく進路を変え、250~300キロほど陸から離れてから、Uの字を描くように再び本州へ近づく「大蛇行」は、過去に6回発生した。これまでは1975年から4年8か月の継続が最長だったが、2017年8月に始まった現行の変化はそれを上回る。

 黒潮が通常と異なる流路になれば、漁場の位置や魚種も変わる。遠州灘南方にはカツオなど暖流系の魚の漁場が形成されにくく、一方で蛇行した黒潮の南側にある八丈島周辺は、暖流系の魚の漁場となりやすい。静岡県沿岸でシラスが不漁なことも、黒潮大蛇行の影響があるとみられる。[....]