長崎大学、魚類の回避行動解明

2022年5月12日

左右から同時に刺激を受けた場合(①)と時間差が33ミリ秒の場合(②)は逃避する方向を調節し、83ミリ秒の場合(③)は片側からのみ刺激を受けた場合(④)と同じ方向へ逃避した

 長崎大学水産・環境科学総合研究科の河端雄毅准教授らの研究グループは9日、魚類が2方向からの攻撃に対して柔軟に逃げる方向を変化させることを明らかにしたと発表した。種苗放流を行う際に、どのような個体が生き残りやすいかなどを推測するために活用できる可能性がある。

 今までの回避行動に関する研究は、群れと1個体間での差異や成長に伴う変化など、単一の捕食者・刺激に対する行動を対象にしたものがほとんどだった。しかし、自然界では複数の捕食者が異なる方向から同時に、あるいは連続して襲ってくるケースも多くある。そのため同研究では、2方向から攻撃された場合や、2つの攻撃に時間差があった場合に魚が逃避する方向を変えられるのかについて調べた。[....]