遠洋カツオでAI漁場予測

2021年10月18日

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AIによるカツオ漁場予測図(試行版)

滋賀大学データサイエンス学部の飯山将晃教授と静岡県水産・海洋技術研究所資源海洋科の上原陽平主任研究員は、静岡県を中心とする遠洋カツオ竿釣り船13隻に、人工知能(AI)による漁場予測を試験配信している。ベテラン漁業者の勘と経験を再現したAIのこれまでの予測的中率は約5割。一般的に、よくて3割弱といわれる人の予測と比べて精度は高い。

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 漁獲可能量(TAC)の定められた資源管理型漁業において、所得向上には、労働生産性の向上が必要不可欠。AIによる予測は、無駄打ちを減らし、人件費や燃料代などを抑えた経済的な漁業の手助けをすることが目的。今年は、8月から毎週水曜日に、北海道の東2000キロの沖合で操業するカツオ大型船に、3日後の予測を試験配信している。[....]