赤く染まる国際漁場、公海で勢力増す外国漁船

2021年12月7日

日本漁船㊨と外国漁船の船体の差は歴然だ

 大火事の現場に出くわしたかのように、赤く染まる公海の夜空。その元には赤色LED漁灯を煌々とたき、サンマを漁獲する大型の外国漁船が列をなしていた―。漁業や郷土の文化および歴史をテーマに出版・映像制作を行うオフィスみなと倶楽部(宮城・気仙沼市、電話0226―25―3777)の熊谷大海代表が、日本のサンマ漁船に乗船し現状をとらえた。11月20日に発売されたドキュメンタリーDVD「サンマ漁最前線」に収められた鮮烈な映像は、日本周辺を取り巻く漁業の実態を包み隠さず描き出している。

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 映像が撮影されたのは2018年。サンマ漁業の実態を記録に収めようと、㈱八木田水産(北海道)所有の第63幸漁丸(199トン)に乗船しカメラを回した。同船が公海漁場でサンマの魚群を見つけると、近隣海域で操業していた外国漁船が取り囲むように集結してきた。漁場探索にたけている日本漁船の動向を常にうかがっているためだ。「猫の額ほどの漁場」にもかかわらず、集まった漁船の数は、あっという間に100隻を超えた。[....]