山間部でバナメイ、新時代の陸上養殖

2020年10月8日

人気の「吉野游水えび」

 全国海なし県の一つ、奈良県南部の下市町に本社を置く㈱ドローフーズ(山本純司社長)が陸上養殖するブランドバナメイエビ「吉野游水えび」は、注文に応じ切れないほどの人気となっている。スタート当初こそ失敗もあったが、現在は数々の独自アイデアによるコスト削減もあって黒字化を実現。新型コロナウイルスの感染拡大による観光需要の変化にもマッチした成功例として注目を集める。

 同県南部の吉野郡は山間部で吉野杉を使った箸や、コンニャク製造などの一部を除いて大きく目立つ産業がない。そうした中でトラフグやバナメイの陸上養殖がスタート。名水100選に選ばれた「ごろごろ水」が湧く天川村ではフグを陸上養殖するなど、[....]