宮城、ワサビ生産で存在感 「畑」栽培へ参入相次ぐ 

2024年6月12日

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現地検討会で順調な生育をPRする氏家さん㊧

 世界的な寿司ブームで需要が急増するワサビの生産をめぐり、宮城県がにわかに存在感を高めている。きっかけは県による「畑(はた)わさび」の栽培普及。出荷まで1年半を要するが、手間要らずで育つため、収入増を目指す農家らに新規参入が相次いだ。計画通りにいけば、ごくわずかだった生産量に今年6トン、来年160トンが上積みされ、全国順位は一気にトップクラスへ。魚やコメに関しては古くから日本有数を誇るだけに、地元寿司店主らは「ワサビが揃えば鬼に金棒。正真正銘〝宮城尽くし〟のにぎりを提供したい」として熱視線を注いでいる。

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 ワサビはアブラナ科に属する日本原産の植物。根や茎をすりつぶした際に発する強い刺激性のある辛味が特徴で寿司、刺身、そばなどに添えて食べられてきた。国内に広く自生するが、流通品はほぼ栽培物。一般には清流や湧き水を利用する「水わさび」が有名だが、それらを使わずに林間の涼しい陰地で育てる「畑わさび」もある。[....]