大型「メガワムシ」開発、クロマグロ利用も間近

2021年1月18日

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Lワムシの中でも安定して大きい「能登島株」より大型かつ高増殖のメガワムシ3系統

 理化学研究所(理研)と水産研究・教育機構、長崎大学の共同研究グループは、シオミズツボワムシを大型化させた「メガワムシ」の生産に成功した。成長して口が大きくなったふ化仔魚に適切なサイズの初期餌料として、種苗生産現場への導入が期待される。特に成長の早い大型養殖魚には、成長促進や共食い抑制に効果的だが、クロマグロ仔魚とメガワムシは適水温が異なり、実用化にはさらなる研究成果が待たれる。

 メガワムシの大きさ(背甲長・縦の長さ)は340~370マイクロメートル(0・34~0・37ミリメートル)で、海産魚の初期餌料として一般的なSワムシ(190~240マイクロメートル)、Lワムシ(240~320マイクロメートル)よりもひと回り大きい。理研の仁科加速器科学研究センター生物照射チームが、ヘリウムより重い元素イオン(重イオン)を加速器で高エネルギー・高加速した「重イオンビーム」をワムシに照射し、成長を抑制する遺伝情報の一部を壊して作り上げた。[....]