国が福島第一原発ALPS処理水の2年後海洋放出方針を決定

2021年5月6日

福島第一原発の敷地に林立するタンク群。後方は3号機建屋(日本記者クラブ20年2月代表撮影

 国の関係閣僚会議は4月13日、東京電力福島第一原子力発電所の多核種除去設備等(ALPS)処理水を海洋放出することを正式に決定した。漁業関係者ら中心に風評影響に強い懸念が残る中で決断に至った今回の海洋放出の基本方針の背景と内容を、16日に資源エネルギー庁が開いたオンラインメディア説明会から要旨を抜粋して紹介する。

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 福島の復興を進めていくうえで欠かせないのがメルトダウンを起こした福島第一原発の廃炉になる。事故を起こした原子炉から使用済み燃料や燃料デブリ(容器下部に溶け落ちた燃料)を取り出し、放射性物質のリスクを下げる必要がどうしても生じる。冷温停止から30~40年後と見込んでいる廃炉措置の完了目標に向け、現在は燃料デブリ取り出し開始までとした第2期の終盤に差し掛かっている。[....]