[1154]北太平洋溯河性魚類委員会(NPAFC)第31回年次会議の結果について

2024年7月10日

違法操業の取り締まり報告

サケ・マス商業漁獲109.6万㌧

 北太平洋のサケ・マス資源の保存を目的として、北緯33度以北の公海でのサケ・マス漁業の禁止を主な内容とした「北太平洋における溯河性魚類の系群の保存のための条約」が1993年に発効し、わが国のほか、米国、カナダ、ロシア、韓国が、この条約に加盟しています。例年、この条約に基づく「北太平洋溯河性魚類委員会(NPAFC)」の年次会議が開催されており、2024年の第31回年次会議は、5月14~30日(日本時間)まで、オンラインで開催されました。

 年次会議では、条約水域における取り締まり活動やサケ・マス資源に関する科学調査協力について議論しています。取締分野の会議では、23年における加盟各国のサケ・マス資源の違法操業の取締実績について報告が行われました。加盟国による取締活動は、取締船で延べ105日、航空機で延べ157時間以上実施されました。

 科学調査分野の会議では、北太平洋におけるサケ・マス資源に関する調査活動について各国から報告が行われ、23年の北太平洋のサケ・マス商業漁獲量は過去3番目に多い漁獲量(109.6万トン)となり、漁獲尾数では過去最高(7.3億尾)となったことが示されました。このうち、カラフトマスの漁獲量は69.3万トンと全体の63%を占め、続くシロザケの漁獲量は20.7万トンであり、全漁獲量の19%を占めています。アジア側におけるシロザケの漁獲量は、ロシアと韓国では15年以降、日本では03年以降減少傾向にあり、23年のアジア側での合計漁獲量は13.5万トンで、1982年以降で2番目に低い水準となったこと等が報告されました。

 2024年には、ベーリング海西部および北東部、北太平洋西部、オホーツク海で研究調査が予定され、回遊時期、資源状態、分布、生残率、海洋生態系、遡上サイズの予測、系群識別、海洋におけるサケ・マスの成長と魚体の状態などを調査します。

 次回の第32回年次会議の日程および場所については未定です。(水産庁国際課)