タスマニア大・ロス准教授、サケ類養殖と環境管理語る 

2022年7月27日

タスマニアのサケ類養殖で解説したロス准教授。およそ20人が参加した

(一社)生態系総合研究所(東京・新宿区、小松正之所長)は25日、豪州タスマニア大学海洋・南極研究所から招聘(へい)したジェフリー・ロス准教授による水産企業向けの「タスマニアサケ養殖講演会」を都内で開いた。ロス准教授は、30年で急成長を遂げた現地のサケ類養殖の歴史と今を整理し、近年高まる島民の懸念払拭(しょく)のため、従来型の沿岸域の養殖ビジネスを見直すだけでなく「沖合養殖と陸上養殖のミックスになる」などと今後の見通しを語った。

 タスマニアは豪州南東部にある離島。国土に占める面積自体は小さいものの、豪州で産出する水産物生産額の3分の1を供給する一大産地となっている。生産量上位魚種はサケ類、ロブスター、アワビなどと続き、最多のサケ類は、全くのゼロからアトランティックサーモンの卵を外部導入して着手し、30年で年間8万トンを生産する地元経済を支えるほどの一大産業へと成長をしてきた。[....]