「牡蠣若手の会」NFTで業界盛り上げ 

2022年7月1日

「NFTで一次産業の活性化をと話す杉村氏

 「最高のカキを消費者に届け、漁師が稼げて憧れられる職業にする」という「牡蠣若手の会」。同会を立ち上げた杉村尚紀氏は、独自の非代替性トークン(NFT、デジタル画像など)を発行販売する「Abyss Crypto(略称・アビクリ)」を運営。カキのマーケットを盛り上げるとともに、水産業をはじめ、一次産業の活性化に取り組む。NFT保持者は感度が高い人が多いとされる。NFTをファンづくりのマーケティング手段、信用できる支援者コミュニティーづくりとしても活用する。杉村氏に話を聞いた。

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 ――「牡蠣若手の会」が注目を集めています。

 杉村氏 NFTはオンライン上で完結することが多いが、「牡蠣若手の会」は、リアルな水産業と組み合わせた国内初の取り組みだ。国内ではNFT主要関係者約8000人が注視する。NFTでは画像などデジタルアートが知られるが、私自身は約110体の分身(アバター)を販売するアビクリを運営する。一部のNFTを除き、NFTはデジタル資産の側面に加え、最近は集めた資金を何に使うか運営指針を明確にしないと、資金の調達などが難しい。アビクリもビジョンとロードマップを明示する。NFTと水産業を絶妙に融合したプロジェクトだ。

 ――カキ生産者を取り上げた理由は。

 杉村氏 「牡蠣若手の会」は私の活動に興味をもった広島「鈴木水産」、石川「下村水産」、徳島「Oyster Professional」、宮城「後藤水産」、福岡「マルハチ」、鹿児島「錦盛丸水産」、岩手「ザキヤマ水産」、佐賀「海男」の生産者が8人。

 私自身は2014年3月に北海道大学水産学部海洋資源学科を卒業後、カナダ・トロントのオイスターハウス「ピュアスピリッツ」でエカイエ(殻開け職人)として働き、カキに興味をもった。その後も豪州でツアーガイドなどをしつつカキを食べ、カキの魅力にとりつかれてきた。現在は商社に勤務し、本業の合間に交流サイト(SNS)で日本のカキを日本と世界に発信し生産者を助けている。NFTを保持し、活用するには難しい側面があり、当会生産者は残念ながら私のNFTはもたない。[....]