[1111]「全米熱帯まぐろ類委員会(IATTC)第98回年次会合」の結果について

2021年10月6日

■太平洋クロマグロ漁獲枠増は合意、配分は10月会合に向けて議論

 去る、8月24日から28日まで、「全米熱帯まぐろ類委員会(IATTC)第98回年次会合」がウェブ会議で行われました。会議には、日本、カナダ、中国、コロンビア、韓国、コスタリカ、エクアドル、エルサルバドル、米国、メキシコ、台湾、欧州連合(EU)、ベネズエラなどの国・地域が参加しました。

 我が国からは、福田水産庁資源管理部漁業交渉官(我が国代表)ほか、水産庁、外務省、関係団体等が参加しました。主な結果は以下のとおりです。

(1)太平洋クロマグロの資源管理

 本年7月に開催された「中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)北小委員会」と「IATTC」の合同作業部会でコンセンサスが得られた事項をもとに、IATTCの条約水域(東部太平洋)における太平洋クロマグロの資源管理措置(漁獲枠など)について議論が行われ、

①漁獲枠の増加についてはコンセンサスが得られたものの、

②米国とメキシコの間の漁獲枠配分については、両国間で意見がまとまらず、本年10月の会合に向けて引き続き議論を行うこととなりました。

(2)メバチ・キハダの資源管理

 まき網漁業(※)の規制強化などについて議論が行われましたが、合意に至らず、本年10月の会合で引き続き議論することとなりました。

(※)IATTC水域での我が国漁船の操業は、はえ縄のみであり、まき網の操業はない。

【参考1 合同作業部会の結果概要】

(1)漁獲枠(※WCPFC及びIATTC側の措置)

 WCPFC

 (※1)

  小型魚 大型魚

  現状維持 一律15%増(※2、※3)

 IATTC

  一律15%増

 上記に加えて200トン増(※4)

 (※1)小型魚枠/大型魚枠の区分はない。

 (※2)我が国は732トン増。

 (※3)韓国は現在枠がないため、30トンを設定。

 (※4)200トンのIATTC内の配分は今後検討

(2)漁獲枠の未利用分の繰越(※WCPFC側の措置)

「漁獲枠の未利用分の繰越率の上限を、漁獲枠の5%から17%へ増加」する現行の特例措置を、今後3年延長。

(3)小型魚の大型魚への振替(※WCPFC側の措置)継続的な措置とするとともに、小型魚枠の10%を上限として、「1.46倍」換算して振り替えることが可能。

【参考2 現行のIATTCのメバチ・キハダ資源管理措置の概要】

(1)まき網漁業(※我が国漁船は操業していない)

●72日間の全面禁漁(7月29日~10月8日または11月9日~1月19日の期間)

●沖合特定区で1か月間禁漁(10月9日~11月8日の期間)

●集魚装置(FADs)の使用数を大型まき網漁船で450個に制限

(2)はえ縄漁業

 メバチの漁獲枠の設定(我が国漁獲枠3万2372トン/年)

【参考3 今後の関係会合のスケジュール】

(1)IATTC「年次会合(継続)」(10月18日~22日、ウェブ会議)

(2)WCPFC

①「北小委員会」(10月5~7日、ウェブ会議)

②「年次会合」(11月29日~12月7日、ウェブ会議)

(水産庁国際課)