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「女性が輝く日本」て本当?

2016年1月27日

 「成長戦略」ほどいかがわしいものはないと思う。「成長したくないのか」と問われれば、誰もが「したい」と答える。では「成長できるか」と問われれば「無理でしょう」が本音であろう。この20年来の歴代政権は「成長戦略」を打ち出し、無残な結果に終わったが、野党もその責任を追及しても「王様(成長)は裸(無理)だ」とは決して言わない。

 いかがわしい以上に危険なのが、成長戦略にある「女性の社会進出」。「女性が輝く日本に」とうたわれているが、それなら、旧ソ連はピカピカに女性が輝いていたのか。在モスクワ大使館勤務時代、ロシア人の秘書から「専業主婦の日本の女性がうらやましい。私たちの国では女性も働かないと罰せられる。日本のように豊かになって、子供を自分の手元で育てられる国になりたい」と言われた。わずかな産休後に、職場によっては月曜の朝から金曜の夕方まで幼児を劣悪な環境下にあった保育所に預けざるを得ない女性もいた。その憧れの日本が、旧ソ連をまねようとするのでは本末転倒。

 私の母も教員だったので、昼間はいつも1人で、弁当を持って山や親戚の農家で遊んでいた。ついには親戚の方が居心地がよかったのか居ついてしまい、母が連れ戻すのに苦労したとか。今も1人で勝手なことをしているのは、その時のなごりかも。

 私は女性が働くことに違和感はない。答志の女性も沖に出て働くし、沖では男性も女性もない、そんなことでは危険ですらあると聞く。しかし旧ソ連と違うのは、子供が小さい時にはしっかりと育児に専念し、その後も同居している、おじいさんおばあさんや近くの親戚からの育児や家事への支援がある点。家族、親戚などの人間関係はその地域経済がしっかりしていればこそであり、答志は漁業がそれを支えているから「女性が輝ける」と思う。

 自由貿易や規制緩和で、地域を崩壊させてきた「成長戦略」がいう「女性が輝く日本」て本当だろうか。本音は「女性徴用・子供放任の日本」ではないのかと思ってしまう。