M21、ギンザケ2年採卵に成功

2020年1月16日

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地下海水養成で成熟した親魚の採卵

 マリノフォーラム21(MF21、渡邉英直会長)を研究代表機関とする「ギンザケの早期親魚養成・採卵技術の開発」事業で、ギンザケを現状から1年短い2年で採卵可能な親魚へ成長させることに成功した。地下海水飼育ほか3方式で卵の確保ができたうえ、地下海水飼育親魚は魚体重1キロ未満での成熟も確認。国産ギンザケ種苗の安定供給に期待が高まる。

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 淡水で生まれ育ったギンザケは、種苗を海水で飼育すると急成長する。ただし18度Cを超える高水温に耐えられないため、親魚は低温の淡水で飼育するが、冬場の低水温期は成長が落ち、産卵まで3?4年を要する。[....]