Vol.2  美容は“魚”で/座談会・ウギャルx築地ガールズ

    大月さん     菅原さん    ウギャル・Lieさん

 魚食拡大を図るうえで、今、注目を集めている視点の一つに「美容」がある。水産業界はその動きにまだまだ対応できていないが、将来的に大きなビジネスチャンスが眠っていることは間違いない。今月の魚食特集では、魚食普及活動に精力的に取り組むウギャル・Lie(ライ)さんと、築地で働く女性2人を招き、女性の視点から「美容」と魚についてトークしてもらった。その中から、魚を若い世代に食べてもらうヒントを探る。

◇魚と美容の関係で実感することはありますか。

◆Lieさん/ウギャルを始める前と今では体型が全然違います。1日1食は魚を食べるようになって、すごく体質が変わりました。太りにくいし、いちばんいいのは全く肌荒れしなくなりました。前はいろいろな化粧水やサプリメントを多く飲んでいても、治らない部分があったんです。

◆菅原さん/料理する時に、冷えても固まりにくい魚の脂の様子をみていると、 身体にはいいのかなと実感しますよね。

◆大月さん/鹿児島の漁師町の生まれで長崎の大学に進学しましたが、東京に 来るまで化粧水を一切使ってませんでした。魚中心の食事が肌によかったの かもしれません。

◇若い女性にもっと食べてもらうにはどうすべきですか。

◆大月さん/普段、スーパーで購入するのは女性です。だから、女性の立場・視点でこの魚にはこんな成分がある、ということを地道に伝えてます。「コラーゲンがあると言えば、女性には一発ですよ」とか「ワカメは低カロリーなので、ダイエットにいいですよ」とか。

◆菅原さん/コラーゲンは気になりますよね。

◆Lieさん/気にならない人はいませんよ絶対。

◆大月さん/女性にはコラーゲン、低カロリー、ビタミンCが最強です。

◇魚に限ればコラーゲンと低カロリーですかね。

◆菅原さん/大学の時にスーパーの鮮魚売場で働いていましたが、今の方がそうした点を取り上げている感じはしますね。

◇美容にいいなら、面倒でも食べてくれますか。

◆大月さん/正直、楽をしたいんですよ、みんな。

◆Lieさん/今は、女性も働いている人が多く、ママも子育てだけじゃありません。そうなると簡単なものを求めて、肉に逃げちゃう部分がある。焼いたあとの臭い、掃除、ゴミ処理が大変という人も多いです。ウギャル水産加工品Gift from fishも、家で簡単においしく安く食べられるものがあればいいのにという思いで作りました。

◇鮮魚売場づくりも、ポイントになりそうですね。

◆菅原さん/現在の売場は昔に比べ加工品の品揃えが増えたな、と思います。ポップや見せ方も変わってきた気がします。

◆Lieさん/やっぱり売場に人がいて、お客とコミュニケーションをとるような店がもっとあればいいのに、と感じます。

◇ただ、それにはお金や人手の問題もあります。

◆大月さん/それこそポップの力に頼るのかな。

◆Lieさん/ポップだけじゃなく、もっと魚に興味をもてるような装飾もありですよ。鮮魚店に多い豪快な筆文字もそれはそれで味がありますけれど、もっと可愛らしい感じもありだと思います。

◆大月さん/ネットですね。それに加えて携帯。

◆菅原さん/携帯をまるごと信用するわけじゃないですけど、きっかけにはなります。若い人には携帯がいいと思います。

◆Lieさん/ファッションやビューティー雑誌で魚効果について取り上げるのもいいと思いますし、今は情報が携帯に流れるので、それを拾っていますね。

◆菅原さん/あと、動画サイトとかで魚の捌き方を見ます。動画はやっぱり分かりやすいですから。

しっかり食べてキレイになる

 食事バランスの大切さは、頭で分かっていても実践に結び付かない。そう、諦めてしまう現代の食生活に「ちょっと待った」。食べることを本気で考えて、楽しんで、自分の生き方につなげてほしい。食べることに少し前向きになるきっかけとなればと、農林水産省が始めた「マジごはん計画」では、東京ガールズコレクションに出演する総勢60人の人気モデルへ、食に対するアンケートが実施された。抜群なスタイルは食にあった!?

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