Vol.80  神戸市場本場 「魚河岸デー」で 魚食復興へ!

「本当の魚のおいしさを知ってほしい」と料理を安く提供

「本当の魚のおいしさを知ってほしい」と料理を安く提供

 神戸市中央卸売市場本場では2015年2月から定期的に市民との交流イベント「魚河岸デー」を開催し、魚食復興を進めようと各種取り組みを行ってきている。「魚河岸デー」は、今年5月には8回目を迎え市民にもすっかり定着してきた。神戸おさかな普及協会の代表理事を務める山本仁神戸水産物卸協同組合理事長に話を聞いた。

本当の魚のおいしさをアピールしたい

小売店舗での販売につなげていく「魚河岸デー」

小売店舗での販売につなげていく「魚河岸デー」

 「ミニ鰻丼」「香住の干物の焼き魚」「ブリの照り焼き」「炙り白鷺サーモン」「焼さば寿司」「藁焼きカツオ」とおいしそうなメニューが並ぶ。家族で来場し数種類を購入して味を確かめ合う姿もあちこちで見られる。

 神戸市中央卸売市場運営協議会と神戸おさかな普及協会との共催で行われる「魚河岸デー」では毎回、一つのテーマのもと、同市場から仕入れた水産物を取り扱う飲食店が出店して消費者に料理を安く提供する。

 冒頭のメニューは、今年5月のテーマ「焼き魚」で、これまでのテーマとしては貝、鍋、揚げ物がある。単なる市場開放ではなく、来場者に改めて「本当の魚のおいしさをアピールしたい。少しでも魚を食べる機会を増やしてほしい」と行われているユニークな取り組みの一部である。

 神戸おさかな普及協会は、市民に魚食普及を進めるため、1987年に同市場の卸3社(神港魚類、大水、合食)と、神戸海産物卸協同組合、神戸水産物卸協同組合の5者共同で設立されている。

 山本代表理事は、「阪神淡路大震災以後、スーパーが台頭し小売店が急激に減少した。小売店は消費者に丁寧な説明をして水産物を販売、魚食普及の一翼も担っているが、魚と料理についてトークができる人が減ってしまった」と話し、「魚河岸デー」を中心に魚食普及活動を進めている。

魚の捌き方教室なども実施

小さな子供も魚を調理

小さな子供も魚を調理

 「魚河岸デー」では、包丁を扱える年齢層向けに魚の捌き方教室を実施。さらに小さな子供とその家族向けには「キッズ&ファミリーお魚クッキング」で、手開きなど包丁を使わなくても魚を調理できるメニューを紹介。幅広い来場者に対応し、魚に親しんでもらおうと取り組んでいる。

 また、「魚河岸デー」で魚に親しんでもらったあとには、市内の鮮魚・塩干など小売店での購入につなげてもらおうと、魚食普及PRコーナーで小売店の紹介もしている。

 山本代表理事は「効率はあまりよくないかもしれないが、多くの市民の方に市場での魚河岸デーに来てもらい、体験をしてもらえればと思う」と話している。

 このほか組合では青年会を中心に魚食普及活動を実施。魚の捌き方や料理などを小学・中学・高校・大学や婦人会、料理教室で講師などとして紹介もしている。

 山本代表理事は、「青年会の若手に頼っているところが大きいが、多くの人の前で、『命をいただきます』という話から始めてもらっている」と食育の大切さを話す。

「魚市場コラム」毎月10日は魚の日

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 神戸市では、卸・仲卸・小売の流通3者が連携し、中央卸売市場で仕入れた生鮮品などの小売店への流通を強化していこうと努めている。その一つが「神戸ととの日」の取り組み。10月10日の「ととの日」だけでなく、毎月10日を「神戸ととの日」と決めて流通3者で積極的に魚食普及を進め、流通活性化を進めている。山本代表理事も「仲卸としても、神戸ととの日の取り組みに協力していく」と力強い支援を語っている。

フェイスブック「神戸ととの日」
https://www.facebook.com/kobetotonohi/

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