Vol.67  栄養とって強くなれ!食とスポーツ

「スポーティーライフ」は季刊誌。最新号巻頭インタビューは女子スキージャンプの高梨沙羅選手(右)(下)

「スポーティーライフ」は季刊誌。最新号巻頭インタビューは女子スキージャンプの高梨沙羅選手(右)(下)

 リオが終わり、いよいよ東京。2020年の次の五輪に向け国内のスポーツ熱が一層高まるのは間違いない。そんな中で昨秋、食とスポーツをつなぐ雑誌「スポーティーライフ」(食品化学新聞社)が創刊された。スポーツする人に必要な栄養素は何か、どう取ればいいかを平易に解説している。最新号はスポーツに役立つ海産物の栄養素を特集した。島野聖大編集長に聞いた。

魚の機能性、まだ眠る

「スポーツをするすべての人たちとその関係者に読んでほしい」と語る島野編集長

「スポーツをするすべての人たちとその関係者に読んでほしい」と語る島野編集長

◇まず創刊に至った経緯を教えてください。

◆島野編集長/私は子供の頃、ずっとバレーボールに打ち込んでいました。高校は全国ベスト16の強豪校で、練習は厳しいものでしたが、ケガらしいケガはありませんでした。親が食事に気を使ってくれていたためと気付いたのは大人になってからです。それから食とスポーツの関わりを何となく感じていました。

 今は、私の現役時代のように粗末なプロテインしかなく、水分厳禁で練習させるようなことはなくなりました。ただ、今もアスリートの間にはトレーニング至上主義が根強く、食の意識はあまり高まっていません。スポーツ栄養学の先生方も、なかなか食の意識向上が進まないもどかしさを感じているようでした。

 一方、食品添加物と食品素材の専門紙である当社は、スポーツに役立つ栄養素を取るための素材を既存のBtoB(企業向け)媒体で紹介してきましたが、伝達先は限られていました。スポーツ栄養学の先生方やアスリート、企業らが一緒になって分野を盛り上げ、一般向けに“本物”の情報を発信する。新雑誌をつくることにしたのはそうした背景がありました。

食とスポーツは両輪

「サカナのチカラ」

「サカナのチカラ」

◇「スポーティーライフ」を通じて最も伝えたいことは何ですか。

◆島野編集長/強くなるには、食とスポーツ(運動)は車の両輪で、どちらも欠かせないということですね。これは、健康寿命の延伸にもつながります。突き詰めると、三大栄養素をバランスのいい食事から取って、適度に運動することなんですが、現実問題、現代人の生活の中で完璧にはできません。ですから、食事とサプリメントを併用しながら、スポーツや健康に役立てていくのがベストだと考えています。

 スポーツ栄養学の先生方は、必要な栄養素や取るタイミングなど豊富な知識をフル活用して指導しています。「スポーティーライフ」では、そうしたトップレベルで施されている方法論をアスリートや指導者、保護者の方に分かりやすく伝える誌面作りを心掛けています。例えば、トップアスリートの食のこだわりを紹介したり、スポーツ向けのレシピを先生方の監修で掲載したり。また、業界紙ならではの視点から、確証が得られているスポーツ向けサプリメントの紹介も、独自の目線から掘り下げています。

 スポーツで強くなるための食の重要性や、必要な栄養素の摂取の仕方、新しい素材・商品など多くの情報を皆さんに伝えたいと思っています。

(左)「SPORTS EPA」 (右)バレニンを含む鯨肉

(左)「SPORTS EPA」
(右)バレニンを含む鯨肉

◇最新号(夏号)は海産物が特集されていましたが、魚への注目度が高まっているのですか。

◆島野編集長/魚に多く含まれるタンパク質は、激しいトレーニングをして壊れた筋肉が、超回復で再生する時に必須のもので、よく知られている乳、植物由来のものとは違った魅力があります。
 加えて、日本の食文化の中で長く付き合ってきたなじみ深い魚は、スポーツ栄養分野での関心が高まってきていますし、見直される可能性はかなり高いと思っています。

 今回は、高タンパク魚肉ペプチドや鯨肉の成分バレニン、「SPORTS EPA」を取り上げました。ただ、すでに確証が得られていながら認知度が低い、魚の機能性はほかにもたくさんありますし、研究中でこれから明らかになってくるものも数多くあります。可能性は無限ですね。

◇今後の意気込みについて教えてください。

◆島野編集長/今までは、商品を手に取る選択肢として「CMで流れているから効きそう」という消費者心理がありました。しかし、その手法は通用しなくなるでしょう。東京五輪に向けてスポーツ人口が増える中、自分に合った、体感の高いものを探すという流れになっているからです。“本物”が正しく評価される時代に変わると思いますよ。「スポーティーライフ」は、そうした流れのフロントランナーであり続けたいです。

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